梨の説明

nashi

 

梨 の 説 明

 

ナシ(梨) Pearバラ科ナシ属の約20品種の落葉高木の総称です。日本で栽培されているニホンナシは、
野生のヤマナシを改良育成したものです。
ニホンナシは果実の色により、赤ナシ系(長十郎、幸水、豊水、新水、新高など)と、青ナシ系
(二十世紀、菊水、八雲など)にわけられます。多くの品種の中で、二十世紀と長十郎が長い
間人気を二分する代表種でしたが、近年、さらに甘味が強く多汁で耐病性のある幸水、豊
水、菊水などの生産がふえています。

セイヨウナシはヨーロッパ原産で、ラ・フランス、マックス・レッド・バートレットなどの品種があ
ります。
栽培される標準的なナシは大きいもので高さ約10mまで成長し、幹の直径は20cm前後にな
ります。葉は卵形の単葉で、リンゴと異なりなめらかで光沢があります。
白い花には、5弁のがく、5枚の花弁、たくさんのおしべと1個のめしべがあります。日本での
花期は4~5月。果実は仁果で、リンゴより水分が多く、リンゴ型からとっくり型までさまざまあ
ります。
果実の熟期は品種により7~11月上旬までと多様ですが、最盛期は8~9月です。品種によ
って、うすい皮の色は淡黄色、緑から赤、茶色まであり、厚い果肉の味もそれぞれことなっ
ています。
熟したニホンナシ、あるいは若く熟す前のセイヨウナシの果肉には、石(せき)細胞とよばれ
る砂のような細胞が含まれ、石細胞の少ないものほど品質がよいとされています。セイヨウ
ナシは完熟する前に木から収穫し、貯蔵して熟させます。
ナシには約16%の炭水化物と微量の脂肪、タンパク質がふくまれ、ビタミンB複合体のすぐれ
た供給源であり、またビタミンCもふくみ、さらにリンとヨウ素も少量含まれています。

バラ科ナシ属
ニホンナシの学名はPyrus serotina var.culta
セイヨウナシの学名はP.communis
ヤマナシの学名はP.pyrifolia